Re: CHDFの膜について ( No.1 ) |
- 日時: 2009/11/12 23:55:55
- 名前: 旭川組のわ
- 姫路 三井様
当院では現在、東レ社製SHシリーズ(PS 膜)を使っています。 その前はカワスミのPSを使っていました。
東レはダイアライザーでも残血が問題になることがあり、それと同じ構造のSH-1.0を使ってみましたが抗血栓性に関してはカワスミと大差なく使用できています。 意外や意外です・・・(^^ゞ
PMMAはサイトカインなどの吸着能力が高いとされていますが、どうなのでしょうか・・・?
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Re: CHDFの膜について ( No.2 ) |
- 日時: 2009/11/14 16:32:18
- 名前: さいたま
- 当院でも長きにわたり
旭メディカル社製のAPF−10S(PAN膜)を使用しておりました。 ライフタイムは長く当院では48時間使用する事が多かったです。 この度の製造中止に伴い同社製のAEF-10(PS膜)に変更しました。しかし、48時間は厳しいですね、感覚的にはAPFの2/3程度のライフタイムのような気がします。 24時間で交換前提ならいいのかもしれませんが。
PMMAをサイトカイン等の除去目的に使用する事もありますが、細かなデータ取りはしていませんので何とも。 どなたか教えていただければ・・・。
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Re: CHDFの膜について ( No.3 ) |
- 日時: 2010/03/01 12:32:21
- 名前: 熊本のGARO
- お疲れ様です。
当院でも、CHDFにPAN 膜を使用しておりました。 PAN膜が製造中止となることから、代わりの商品を検討しております。その製品の候補のひとつにJUNKEN MEDICAL社製のD-20R、D-30Rがあります。 本院では使用経験が無いため、すでに使われている施設があれば情報提供をお願い致します。
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Re: CHDFの膜について ( No.4 ) |
- 日時: 2010/03/03 08:26:20
- 名前: 姫路の321
- みなさま、コメントありがとうございます。
PAN膜からPMMAにサイトカイン等の除去目的に変更した文献を見ました。日本医科大学千葉北総病院の坂本先生のものです。東レに言えばもらえると思います。
それによりますと、PMMA膜では、IL−6等が有意に低下したと示されております。
私的には、技士仲間のPMMAはサイトカインを吸着するより、産生する方が多い!と言う言葉を信じてやっていますが、どうなんでしょうか?ますます分からなくなってきました。
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Re: CHDFの膜について ( No.5 ) |
- 日時: 2010/03/03 09:45:18
- 名前: 名一の開
- 姫路の321さんごぶさたです。
名一の開です。
別スレッドの書込みのいきおいで、やって来ました。 私、名古屋エリアで東海CHDF技術検討会ってありまして、末席に加えていただいておりますので。
当院は(私は)長年CHDFは「PANだ!」の方向でやってきましたけど、無くなるものはしょうがないで、PSに乗り換えてます。CHDFのPSは旭のエクセルフローと東レのヘモフィールSHで天秤に掛けています。どちらが総合的に好ましいか?は検討中です。同一膜面積ならば太く短いor細く長いかの違いもあります。PSはその細孔自体が商品自体で別物ですから、単にPSで一緒とは言えません。 当院のPMMA-CHDFはnon renal indication目的のPMX-DHP施工時、施行後などはこちらを使用しています。前希釈で用いることが多いです(やはりlife timeは延ばしたい)。サイトカインの吸着能は数時間で飽和するわけですから、2日間もつとかの話とサイトカイン吸着性能の話は切り離したほうが良いかも知れません。ただ、吸着が飽和しても廃液には出てきますよ。もちろん、他の膜もです。「吸着と濾過なら新品性能は吸着のほうが上であろう」が、理由なだけではないでしょうか?もちろん、血液浄化も体外循環ですのでやれば産生もあるでしょう。本当にPMMAのパワーを引き出すならばHD用の2.1平方mのハイフローハイボリューム施行が必要と多くの発表や論文がありますし、講演も多いです。(保健はまずそうです。CHDFとしては、当院DPCですが)
しかし、個人的にはPESがCHDF膜として発売されることを待ってます。ちなみに人工心肺用のヘモコンセントレーターは全例PESです。理由はただPSが嫌なだけで、嫌な理由はありません。
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Re: CHDFの膜について ( No.6 ) |
- 日時: 2010/03/03 17:26:52
- 名前: 姫路の321
- 名一の開さん、レスありがとう!
名古屋エリアで、CHDFでPMMAのパワーを引き出すため、HD用の2.1平方mのハイフローハイボリュームで施行されている施設はあるのでしょうか?非常に興味があります♪
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Re: CHDFの膜について ( No.7 ) |
- 日時: 2010/03/04 12:16:53
- 名前: 名一の開
- 名一の開です。
321さんが過去にあげられている日本医科大学千葉北総病院の阪本先生にも昨年の11月にご講演をしていただきましたが、とても良かったです。
名古屋エリアでは藤田保健衛生大学麻酔侵襲制御学の教授でいらっしゃる西田先生がもっともご高名です。厚生連海南病院の時代に特に発表されてました。内容は長時間PMMA-HDを高効率で行なうものです。ここで言う高効率とは高血流もあるでしょうが、HiFlow(透析液)かつHiVol(置換)でとお取り下さい。 関西地区の先生方もこの手を得手とする方は、沢山います。調べればわかりますが、
共通するのは多臓器不全だったり、敗血症だったり、SIRSなどのキーワードになりそうです。 前回「パワーを引き出す」って書いてちょっと大げさすぎましたが、結局通常のCHDFに使用する1.0平方mより倍以上の2.1平方mがサイトカイン吸着だけに目を向けるなら確実に倍以上ですし、もともと膜細孔の小さいPMMAで高効率目指すならばUFRをあげるため、デカイ面積になると言うことです。問題は入れ値段で、かるく10倍以上違うであろうHDダイアライザーとCHDFフィルターをcrossoverして使用することは保健上、問題ありますし(治療としてのHDとCHDFに対して)、置換はサブラッドなどの置換液で行くか?OnLineか?などもあります。ただ、全国のごらんになっている皆様が、高効率と成績とは相関がないスタディも多々あると言われればその通りと思います。ですので自施設ではやってません。
膜のlifetimeに話をもどし、自施設の場合はCHDFで例えば、non renal 目的でPMMA使用の場合に膜の目詰まりが24時間以内の場合は早々にあきらめてPSにしています。逆にrenal 目的でPS使用の場合はPMMAになることはありません(あたりまえだろ!と聞こえてきそうですが)。ではメインストリームの詰まり、凝血はまず抗凝固剤変更を考えると同時に、「膜素材の生体適合性もあるかも?」を疑い、変えてます。ただ一回の凝血では変更しないことが多いです。最終的に話が矛盾しますが、HD用のEVALまで使用する人が年に一回ぐらいあります。ただ、DICなどの過凝固(凝固亢進が正しいそうですが)状態でその病態はこくこくと変化してますので同一症例でも膜素材に対する正当な評価は難しいです。 長くなりました。答えになってませんね。すみません、失礼します。
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