Re: 人工肺での血中二酸化炭素除去について ( No.1 ) |
- 日時: 2010/03/02 19:59:14
- 名前: 名一の開
- 名古屋第一の開です。私も初カキコです。
また、別の質問を立てて自己紹介します。
ご質問の「人工肺で血中のCO2を除去するのに21%Airと100%O2はflowが同一なら除去は同等か?」は原則的に同等です。人工肺も生体の肺も基本的に分圧格差により、移動するわけですから、21%Airも100%O2も無視できる程度のCO2濃度(便宜上なしとしましょう)ですので、液相から気相に移動する条件は同じです。よって除去効率はおなじです。 しかし、厳密に血中のCO2の値はとなりますと、PaCO2すなわち、動脈血炭酸ガス分圧やTCO2炭酸ガス含量となると血液の中で酸素分圧や含量とせめぎ合いになり、複雑です。一般的に炭酸ガスは血漿に溶け込んでいるのみと習いますが、結構Hbにもあります。そのため、血ガスの値でTCO2(P)血漿とTCO2(B)全血と別けて考えます。一般的には(P)です。(B)は複雑すぎます。他にも2次的や要因でぶれる考えつくものもあります。 後半は無視してください。臨床上は変わりなしです。人工呼吸器も同様です。
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Re: 人工肺での血中二酸化炭素除去について ( No.2 ) |
- 日時: 2010/03/02 20:17:40
- 名前: 名一の開
- 名一の開ですぐの追記です。
二つ目の質問がありました。
「混合している気体によって差があるか?」
ありませんと言いたいですが、いや臨床上では無視できるはずですが、
たとえば、炭酸ガスは酸素に比して約20倍溶けやすいわけです。窒素自体は酸素より溶けにくいわけで、となると炭酸ガスと窒素では40倍ぐらい(多分合ってます)違う訳です。このような問題もありますし、 実は混合している気体が違ったら?が気になりまして、一酸化炭素だったら?とかHeだったら?とかだと困ってしまいます。前者ならば結合して離れなくなり血中含量は変わるでしょう。後者は、そもそもガス分圧の総和は液相も気相も同一圧力下では同じですので、あまりに溶け込みたくないガスがいると困ってしまいます。深海ダイバーが混ぜているんですが。ちょっと脱線ですが、ちゃんと返答しますとキリがないですね。 もう一回です。「臨床上は変わらない」でお願いします。 どなたか、補足ありましたら、よろしくお願いします。 緊急手術始まりますので、終わります。
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人工肺での血中二酸化炭素除去について ( No.3 ) |
- 日時: 2010/03/10 08:44:14
- 名前: さいたまの8
- 名一の開様
詳しい説明ありがとうございます。 PCPSで移動中に純酸素で集中治療室に帰るときに二酸化炭素の除去はどうなってるのかなと不思議に思い質問させていただきました。心臓カテーテル検査室と集中治療室の距離が長いので…
また何かありましたらよろしくお願いします。
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