Re: 高気圧酸素療法の運用について教えてください。 ( No.1 ) |
- 日時: 2016/04/08 10:18:25
- 名前: 秦野の井手
- さいたまのやりた様
おつかれさまです。
当院でなく、以前勤めていた病院の話ですけど、参考までに、、、。
高気圧酸素治療装置は、多人数用の第2種装置と、一人用のカプセルタイプの第1種装置があります。
高気圧酸素治療は、密閉されたチャンバー内を高い圧力環境にして、高濃度の酸素を患者に吸引させることによって、高気圧と高濃度酸素の作用を利用する治療です。
以前の病院では、一酸化炭素中毒、減圧症(潜水病)、ガス壊疽、突発性難聴等を主に治療していました。 治療の診療科としては、救命救急科、耳鼻科を主としてました。
運用に関しては、高気圧酸素治療の依頼書(病名、治療テーブル、回数等)をドクターに記載してもらい(医師の指示のもと)、技士が主で装置を動かしていました。最初の1回目の治療時にはドクターに高気圧酸素治療室内にいてもらい、患者が治療に適応できるか否かを判断してもらいます。耳抜きができない患者には、ここでドクターに耳鼻科依頼してもらい鼓膜切開してもらってました。2回目からは技士のみ(ここだけの話)で治療を行い、何かあった(患者の異変)場合に院内PHSで担当医師と連絡取れる体制で行っていました。
治療に携わる技士は、日本高気圧環境・潜水医学会の認定を習得するまで、一人で装置操作を行うこと禁止していました。当治療は、異常な環境での治療なため、大変危険をともないますが、医療エビデンスとしては大変興味深く、技術屋としても医療従事者としても面白い分野でした。
貴院の新規管理運用に対し、すこしでもお役に立てたら幸いです。頑張ってください。
追申:カプセルタイプは第1種の一人用装置だと見うけられますが、医療安全運用のためにも、技士の負担軽減のためにも、酸素加圧でなく、空気加圧タイプをおすすめします。
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Re: 高気圧酸素療法の運用について教えてください。 ( No.2 ) |
- 日時: 2016/04/11 12:14:01
- 名前: さいたまのやりた
- 秦野の井出様
お世話になっております。
高気圧酸素治療について詳細なご返信ありがとうございます。 ご指摘のように当院設置予定は 1種の一人用カプセルタイプです。II種と記載してしまいました。基本的な部分から間違ってましたね。
当院は来年元旦に移転予定ですが、これまで以上に3次救急に力を入れていく方針です。そこで救急医学科部長(現副院長)より、本装置が必要と判断され導入する予定です。 導入と運用のコストと業務量を勘案しどのくらいの症例数とするか。そのためにはどんな症例とするのかほ方針を策定せねばなりません。また運用の責任科や運用フローも決めなければならない状況です。 課題山積ですが、今後も助言やご指導よろしくお願いいたします。
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Re: 高気圧酸素療法の運用について教えてください。 ( No.3 ) |
- 日時: 2016/04/12 10:52:57
- 名前: 和歌山の塩ア
- さいたまのやりた様
お疲れ様です。
当院では2001年11月より、第1種装置を導入し運用しています。
対象疾患は、突発性難聴、放射線性骨髄炎、難治性潰瘍(主に整形外科術後)が大半を占めています。ごくまれに、低酸素脳症や減圧症患者もありますが、減圧症に関しては、第1種での治療は推奨されていまでんので、緊急時のみ初期治療として行う事としています。
運用に関しては、集中治療部を窓口としています。 流れとしては、主治医が集中治療部に依頼(電話にて)、集中治療部から臨床工学技術課に連絡が入るようになっています。 治療枠は、午前、午後の1日2クールとし、毎日施行できるようにしています。担当は、臨床工学技士がおこなっています。 主治医ないし集中治療部医師が患者説明(承諾書)をおこなったあと、臨床工学技士が装置・治療時間・注意事項などを患者に説明します。(患者説明用資料を作成)
治療に際しては、患者状態、治療衣や持ち込み物品などを、出棟前に看護師によりチェックをおこない、治療室にて技士および看護師により再度チェックをおこなっています。(看護師用、技士用のチェックリストを作成)
治療は、全例2気圧1時間(加圧、減圧時間を除き)とし、心電図、血圧(非間欠)のモニタリングをしています。 治療の際には、医師の立ち合いが原則ですが、なかなか難しいため加圧時、減圧時には看護師に立ち会ってもらっています。急変時対応については、集中治療部医師が対応することになっています。 また、使用材料(ガーゼやテープ類、おむつ、生理用品)も限定しています。施行記録、コスト等すべて電子カルテにて運用しています。
まとまりきれていませんが、参考になれば幸いです。
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Re: 高気圧酸素療法の運用について教えてください。 ( No.4 ) |
- 日時: 2016/04/13 14:19:49
- 名前: さいたまのやりた
- 和歌山の塩崎 様
お世話になっております。
治療症例や依頼フロー、治療の流れにつきまして、大変わかりやすいご説明ありがとうございます。
治療中は医師監視のもと行うようにしたいです。 また技士は1名分の業務となり、要員確保も必要となりますね。
実施施設への研修も進めなければなりません。 今後もいろいろご指導くださいますようお願いいたします。
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